お父さんは今だいたいこんな感じ。

お父さんは今だいたいどんな感じなのか?知りたくもないその答えがここに。
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長谷川潔展と小鳥の目玉

私ことお父さんの大好きな版画家の一人が、長谷川潔(はせがわきよし)だ。今日は仕事が少し早めに終わったので、町田市立国際版画美術館で3月9日から始まった、「パリに生きた銅版画家 長谷川潔展」を観に行った。

 

長谷川潔は、明治24年に横浜に生まれたが、若くしてフランスに渡り、そのまま日本には帰らず、昭和55年に彼の地で没した。日本ではそれほど有名ではないかもしれないが、フランスでは国立貨幣・賞牌鋳造局で肖像メダルが作られた3人の日本人のうちの1人だ(後の2人は葛飾北斎と藤田嗣治)。特に、「マニエール・ノワール(黒の技法)」と呼ばれる版画技術を再興し、黒を基調とする深みのある哲学的な版画を数多く制作した。

 

お父さんは、特に長谷川潔の描く小鳥の目が好きなのだ。今日の展覧会の解説によれば、小鳥は世界を見つめる画家・長谷川潔自身を象徴するモチーフであるという。長谷川潔の純粋さが、小鳥の目に宿っているのかもしれないけれど、そのまん丸の目玉はチョー可愛らしく、いつもお父さんを「キュン死」寸前まで追いやってくれる。作品は黒っぽい画面が多いのだけれど、暗い印象はまったくなく、逆に生命への畏敬の念と、明るい詩情にあふれている。

 

このような見事な黒の演出は、長谷川潔が信頼していた刷師のケネヴィルの協力があってこそだった。昭和45年にケネヴィルが亡くなると、長谷川潔は作品制作をやめてしまう。いかにも芸術家らしい人だったように思う。

 

町田市立国際版画美術館の長谷川潔展は、2019年4月7日まで(月曜休館)。平日だとそれほど人もいないので、ゆっくり鑑賞できます。

 

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